ツツジの激しいクロロシス
Date: 2008-04-01 (Tue)
「言問い道り」の街路樹用植え込みのツツジの激しいクロロシス
東京都では道路整備のために街路樹や植木がせまいコンクリート枠の中に押し込まれている。街路樹の土には有機物資材がほとんど投与されていないので、土壌のpH緩衝能が低くなっている上にコンクリートから溶けてくるカルシュームやケイ酸のために土壌のpHが高くなって、土壌中の鉄が不溶態化している場合がある。
街路樹の植生の特性としては排気ガスに強いことが条件であるが、そのために、同一の種を用いても、この鉄欠乏耐性の観点がないために、鉄欠乏に感受性の品種が植えられた場合は強いクロロシス(黄白化症)を呈している。枯死している木も散見される。
写真ではツツジの一例を示す。同じ土壌に植えられているが感受性品種は強いクロロシスを呈している。鉄欠乏耐性品種は緑である。
また、道路脇の民家の植え込みでも、同一品種を植えたとkろでも激しいクロロシスが見られた株があった。この株の下の土壌は造園業者が、いい加減なpHの高いものを使ったものと思われる。