ごあいさつ
理事長 森 敏
人口の爆発による人類の生存環境(食糧・エネルギー・環境)の劣化を解決するための技術の開発と応用に本NPO法人は貢献したいと考えております。
このNPO法人WINEPは植物の生育に必要な元素である「鉄」を中心として、人類の「食糧生産」・「バイオマスエネルギー生産」・「環境修復」などの問題に貢献するために2007年7月25日に設立されましたボランテイア組織です。
WINEPとは(Workshop of Iron Nutrition Enhancement in Plants)の略称です。
それではいま、なぜ植物の「鉄」なのか?
そのことを端的に理解していただくためには次の3つの自然界の法則を御理解いただければありがたく存じます。
上記アルカリ不良土壌でも作物が生育できるようにするためには、育種によるアルカリ土壌に強い品種の選抜、バイオテクノロジーによる耐性品種の創製、アルカリ土壌でも鉄を溶出する鉄系資材の開発などを進める必要があります。不良土壌での食糧増産は今後ますます必要になってくるでしょう。また、このような植物不良土壌でも育つエネルギー資源作物からエタノールなどを生産することは、もともと空気中の「炭酸ガス」を植物が光合成で同化したものを、エタノールに変換して再び熱エネルギー源として自動車の燃料として燃焼したのち「炭酸ガス」と水にして空気中に戻すわけですから、地球温暖化に寄与しないので、好ましい技術です。また、上記の鉄材の散布による海洋生物量(バイオマス)の増加は、最初に植物プランクトンによる海水中の炭酸ガスの吸収同化を促すことになります。そのために空気中の炭酸ガスの海水中への拡散を促し、結果的に大気の炭酸ガス濃度を低下させるので地球温暖化問題の解決に寄与します。
本NPO法人は以上の事柄に関して、あらゆる科学技術的側面から積極的に貢献したいと考えております。事業の実際の詳細については、関連事項を徐々に開示していきたいと考えております。今後とも私たちのホームページを時々ご覧いただいて、私たちの意図をご理解していただき、さまざまな面でのアドバイス・叱咤激励や資金面でのご支援ご協力をいただければ大変光栄に存じます。