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-植物鉄栄養研究会-


NPO法人
19生都営法特第463号
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やっと鉄剤ドーピング禁止へ 日本陸連

Date: 2018-12-20 (Thu)

鉄剤注射、原則禁止へ=不適切な使用を根絶―日本陸連

12月19日 11:00

 高校駅伝の強豪校などで、貧血治療用の鉄剤注射が競技力向上の目的で使用されている懸念があるとして、日本陸連が鉄剤注射の使用を原則禁止とする指針を策定する方針を固めたことが19日、分かった。これまでも文書を作成するなどして警告してきたが、今後は治療名目であっても安易な注射の使用は禁止とし、重度の貧血や経口摂取が難しい場合に限り、例外的に認める。
 
 日本陸連によると、鉄剤注射は長距離選手を中心に貧血の治療で使用される一方、持久力を高める目的で使用されたことがあった。鉄分を過剰に摂取すると内臓に蓄積して肝機能障害などを引き起こし、体に悪影響を及ぼす恐れがある。
 
 日本陸連は20日に中学、高校、大学、実業団の各競技団体と対策会議を開く。来春までに鉄剤注射の危険性や例外として使用できるケースなどを盛り込んだ指針を策定し、選手や指導者に周知する。2019年の全国高校駅伝からは出場選手の血液検査結果の提出を求める方針。
  
 尾県貢専務理事は「警告して抑止できると思っていたが、守られていなかった。不適切な使用を根絶するために医師とも連携を強化していく」と述べた。
   

   
当然のことながら、鉄剤ドーピングは水泳選手の場合も、ありうると考えるべきだろう。一日の内に多種目に参加する選手は予選から決勝まで何回も泳がされたり、次の日も次の日も出場しなければならない場合がある。だから筋肉増強剤以外に鉄剤や、自分自身の血液を保存していて直前にドーピングするということが、かつての共産圏諸国では行われていた。日本水連も(鈴木大地がスポーツ庁長官だ!)水泳選手に対して未然に「鉄剤ドーピングに対する警告」を発したほうが良いだろう。(森敏)