京都御所「紫宸殿」前の「右近の橘」は鉄欠乏クロロシスと思われる
Date: 2016-04-07 (Thu)
今年の春も京都御所の一般公開が始まるというので、のこのこと出かけた。これで3回目である。
紫宸殿の前では、例によって、右近の橘、左近の桜が植えてある。八重の桜は満開であった。しかし、右近の橘は新葉のクロロシスが顕著であった。枝がまだこんもりとは回復してはおらず、姿かたちが、あまり美しくない。
この橘は4年ぐらい前に訪れた時は枝もまばらで枯死するかと思われて、悲惨な姿だったのだが、何とか回復してきたようだ。しかし、もうすこし手入れのやりようがあるように思う。あきらかに鉄欠乏クロロシスであろうと思われる。
テロ対策で、紫宸殿お前には皇宮警察の人が立っており、橘の近くに踏み込めなかったので、樹の下の土壌の様子がよくわからなかったのだが、砂質土壌で乾燥気味で、有機物の施用が少ないのではないか?あるいは特殊な土壌の処理をしているのではないか?と思われた。
対策としては、極めて常識的であるが液状の鉄系葉面散布材を丁寧に散布し続ければ、これまでよりもはるかに速く樹勢が回復するのではないかと思われた。基本的には土壌のpHを下げて、有機物を施用することだと思われる。
紫宸殿前の右近の橘
同上
同上